名刺をパソコンで管理する方法(スキャナー・スマホの写真から)
たまった名刺を、パソコンで探せる台帳にするための方法です。管理の方法の選び方と、スキャナー・スマホの写真から取り込む手順、異動した人の名刺の扱い、探し方と書き出しを説明します。
名刺は、受け取った時は名刺入れやファイルにしまっておけば足ります。困るのは、あとで「去年の展示会で会った、物流の会社の人」を探す時や、異動・転職した人の新しい名刺をもらった時です。紙のままだと、探すのにも、古い名刺と見比べるのにも手間がかかります。
この記事では、まず名刺をパソコンで管理する方法の選び方を説明します。そのあとで、テマラボの名刺の整理ソフト「テマメイシ」を使って、スキャナーやスマホの写真から名刺を取り込み、探せる台帳にする手順を説明します。
1. 名刺をパソコンで管理する方法の選び方
名刺をパソコンで管理する方法は、大きく分けて4つあります。どれが合うかは、名刺の枚数と、誰が使うかで変わります。
| Excel に手で打つ | 新しいソフトが要らず、項目も自由に決められます。名刺が月に数枚なら、これで足ります。枚数が増えると打つ手間がかかり、名刺の画像は残りません |
|---|---|
| スキャナー付属のソフト | スキャナーを持っていれば、追加の費用なしで始められることがあります。できることはスキャナーの機種によって違い、スマホの写真は取り込めないものもあります |
| クラウドの名刺管理サービス | 名刺の画像をサービスの会社に送って、文字にしてもらう方式です。会社の何人もで名刺を共有したい時や、スマホから見たい時に向きます。名刺の情報をその会社に預けることになるので、社内の決まりで外部に預けられない場合は使えません。料金は人数に応じた月額のものが多くあります |
| 名刺を読み取るソフト | パソコンに入れたソフトが、名刺の画像から会社名・名前・電話などを読み取って台帳にします。名刺の画像をサービスの会社にアップロードせずに使えます。台帳はそのパソコンにあるので、何人もで同時に共有する使い方には向きません |
個人や少人数で使い、名刺の情報を外部のサービスに預けたくない場合は、名刺を読み取るソフトが合います。ここからは、名刺を読み取るソフトの「テマメイシ」で手順を説明します。
台帳に残す項目
テマメイシは、名刺1枚ごとに次の項目を台帳に残します。名刺の画像も一緒に残るので、読み取った文字と元の名刺をいつでも見比べられます。
- 会社名・所属(部署)・役職・名前・読み仮名
- 電話・携帯・FAX・メール・ホームページ・郵便番号・住所
- 会った日(登録した日が入ります。変えられます)・会った場所のメモ・備考・登録日

2. スキャナーで並べて、まとめて取り込む
手元に名刺がたまっている時は、スキャナーで何枚かずつ並べて読み込むのが早道です。テマメイシは、名刺を並べてスキャンした1枚の画像から、名刺を1枚ずつ切り出して読み取ります。
- スキャナーのガラスに、名刺を重ならないように並べます。名刺どうしの間を少しあけると、切り出しやすくなります
- スキャナーで読み込み、画像(JPEG・PNG など)で保存します。何回かに分けてスキャンしてもかまいません
- テマメイシの「名刺を取り込む」を押して、保存した画像を選びます(何枚でも選べます)。画面の一覧に画像を落としても取り込めます
- 名刺が1枚ずつ切り出されて、一覧に並びます。人を選ぶと、右に読み取った項目が出ます


読み取った項目は、名刺の画像と見比べて確かめてください。読めなかった項目は空のままになるので、右の欄に手で入れます。
無料版でも、並べてスキャンした画像の切り出しは使えます。ただし、無料版では傾いた名刺を正面に直さないので、切り出した名刺の画像は傾いたまま残ります。
3. スマホで撮った写真から取り込む
外出先で受け取った名刺は、その場でスマホで撮っておくと、しまい忘れても困りません。スマホの写真をパソコンに入れる方法は、次の3つがあります。
写真をパソコンに移して、取り込む
いちばん簡単なのは、撮った写真をパソコンに移して、スキャンした画像と同じように「名刺を取り込む」で選ぶ方法です。机の上で斜めから撮った写真でも、製品版は名刺の形を見つけて正面に直してから読み取ります。


斜めの画像を正面に直す機能は製品版の機能です。無料版で斜めの写真を取り込む時は、名刺を真上から、まっすぐ撮ってください。
スマホの写真が同期されるフォルダを見張る
OneDrive・Google ドライブなどで、スマホの写真をパソコンに同期している場合は、そのフォルダを「設定」の「フォルダを見張って取り込む」で決めておくと、新しい名刺の写真を見つけて取り込みます。見張りを始めた時の3日前より後の写真から取り込み、名刺に見えない写真は登録しません。写真をパソコンに移す手間がなくなります。
チャットワークのグループに送って取り込む(製品版)
仕事でチャットワークを使っている場合は、スマホで撮った名刺の写真を、名刺用に決めたグループに送るだけで取り込めます。テマメイシが決めた時刻にそのグループを見に行き、新しい写真を正面に直して登録します。写真と一緒に書いたメッセージ(「◯◯の交流会で」など)は備考に入ります。
- チャットワークで、名刺の写真だけを送るグループを作ります。チャットワークのファイルの一覧は最新100件までしか読めないため、ほかの投稿が多いグループでは取りこぼすことがあります
- チャットワークの右上のメニューの「サービス連携」→「API トークン」で、ご自身の API トークンを発行します
- テマメイシの「設定」の「チャットワークのグループから取り込む」で、API トークンを入れて「確かめて保存」を押します
- 「グループを読み込む」を押して、1で作ったグループを選びます
- 「決めた時刻に取り込む」を入れて、間隔(何分おき・何時間おき)・曜日・時間帯を決めます。すぐに取り込みたい時は「今すぐ取り込む」を押します


API トークンは、そのパソコンの中に暗号化して保存し、テマラボには送りません。読むのは、ご自身が参加しているグループの写真だけです。なお、名刺の写真はチャットワークに送るので、チャットワークのサービスを通ります。社内の決まりで名刺の画像を外部のサービスに置けない場合は、フォルダの見張りか、写真をパソコンに移す方法を使ってください。
テマメイシはチャットワークの公式のソフトではなく、株式会社kubell とは関係ありません。チャットワークの API が変わると使えなくなることがあります。Chatwork は株式会社kubell の商標です。
4. 同じ人の名刺と、異動・転職の管理
同じ人から、異動や昇進のあとに新しい名刺をもらうことがあります。別々の人として登録すると、どちらが新しいのか分からなくなります。
テマメイシは、取り込んだ名刺と同じメールアドレス・電話番号の人が台帳にいると、「同じ人の名刺があります」と知らせます。名前だけが同じ人がいる時も、転職・異動の前の名刺かもしれないとして知らせます。台帳にいる人と新しい名刺を並べて見比べ、同じ人なら「まとめる」、違う人なら「別の人として残す」を押します。

まとめると、1人の下に、受け取った日ごとに名刺を積み重ねます。一覧には、いちばん新しい名刺の会社・部署・役職が「いま」として出ます。「会社・部署・役職の移り変わり」に、たとえば「2025年4月 技術開発課 課長 → 2026年10月 技術開発部 部長」のように並びます。古い名刺も画像ごと残ります。

まとめた人は、昔の会社名・部署・役職で検索しても見つかります。前の会社の名前しか覚えていない時にも探せます。間違えてまとめた時は、「この名刺を別の人に分ける」で戻せます。
5. 探し方と、CSV・vCard への書き出し
言葉で探す
上の検索の欄に、会社名・名前・役職・メール・電話の一部を入れると、当てはまる人だけが一覧に残ります。空白で区切って言葉を2つ入れると、両方を含む人に絞れます。並べ替えは「会社名順」「名前順(読み)」「登録日順(新しい順)」から選べます。

会った日・会った場所のメモで探す
名刺を探す時は、名前より「いつ・どこで会ったか」を覚えていることがよくあります。名刺を取り込んだら、「会った場所のメモ」に展示会や交流会の名前を入れておくと、あとでその言葉で探せます。備考の文も検索に当たります。
「会った日」には登録した日が入ります。まとめて取り込んだ名刺で、会った日が違う時は直しておきます。上の「会った日」で「今月」「先月」「この 3 か月」「今年」や、日付の範囲を選ぶと、その期間に会った人だけに絞れます。
CSV・vCard に書き出す
台帳は、右上の「CSV」で CSV(エクセルで開ける形)に、「vCard」で連絡先(vCard)のファイルに書き出せます。vCard は、Outlook やスマホの連絡先に読み込めます。検索や会った日で絞っている時は、当てはまる人だけを書き出します。書き出すのは1人につき、いちばん新しい名刺の内容です。会った場所のメモと備考は、vCard ではメモの欄に入ります。
CSV・vCard の書き出しは、無料版でも使えます。ほかの顧客管理のソフトやメールの送信先に移したい時に使ってください。
6. AI(Claude)に頼んで探す
製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから、テマメイシの台帳を探したり、名刺の画像を取り込んだり、書き出したりできます。「ヘルプ」の「AI から使う(Claude に登録)…」で登録すると、たとえば次のように頼めます。
- 「先月の展示会で会った人を、会社名順に一覧にして」
- 「このフォルダの名刺の画像を取り込んで。会った日は 2026-10-20 にして」
- 「物流の会社の人だけを CSV に書き出して」
AI に渡るのは、頼んだ検索の結果と、ファイルの場所・件数などだけです。Claude を使う料金は、テマメイシとは別にかかります。
7. 気をつけること
読み取りは完全ではありません
名刺は、会社ごとに文字の大きさや並べ方が違います。デザインに凝った名刺、縦書きの名刺、小さい文字や薄い色の文字は、読み間違えたり、読めなかったりすることがあります。読めなかった項目は空のままになるので、登録したら名刺の画像と見比べて、手で直してください。
読み仮名が名刺に書かれていない時は、辞書から推定して入れ、「仮」の印を付けます。人の名前の読みは推定が外れやすいので、違っていたら直してください。
名刺は個人情報です
名刺の台帳は、会社にとって個人情報の一覧です。誰が台帳を管理し、どのパソコンに置くかを決めておいてください。テマメイシの台帳と名刺の画像は、そのパソコンの利用者のフォルダに保存し、テマラボのサーバーには送りません。パソコンを手放す時や、書き出した CSV を人に渡す時は、会社の決まりに従ってください。
無料版と製品版
テマメイシの無料版は、名刺を10枚まで登録できます。並べてスキャンした画像の切り出し・検索・CSV と vCard の書き出しも使えます。斜めの画像を正面に直す機能、チャットワークからの取り込み、AI(Claude など)からの操作は製品版の機能です。
製品版の料金は、月額980円・年額9,800円(2か月分お得)・買い切り49,800円(税込)で、1つのライセンスでパソコン2台まで使えます。テマPDF・テマセルと一緒に使える書類3本セット(月額2,980円・年額29,800円)でも使えます。使い方の詳しい説明は、テマメイシの説明書(PDF)にまとめています。
まずは無料版で、手元の名刺を何枚か取り込んで、読み取りの具合を確かめてみてください。
テマメイシを無料版で試す
名刺のスキャンやスマホの写真を読み取って、名刺の画像と一緒に探せる台帳にする Windows 用のソフトです。並べてスキャンした画像から1枚ずつ切り出し、何十枚でもまとめて取り込めます。名刺の情報を名刺管理サービスの会社に預けずに(アップロードせずに)使えます。製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから名刺を探すこともできます。無料版は名刺10枚まで登録でき、CSV・vCard の書き出しも使えます(斜めの写真を正面に直す機能とチャットワークからの取り込みは製品版)。
公開日: 2026-10-27 テマラボ