パソコン操作のマニュアル(手順書)の作り方
引き継ぎや新人の教育で使う、パソコン操作の手順書を早く作るための方法です。無料でできる作り方と、時間がかかる所、操作を記録して手順書を自動で作る手順を説明します。
パソコンの操作の手順書は、引き継ぎ・新人の教育・社内の問い合わせ対応で何度も必要になります。作ること自体は難しくありませんが、画面写真を撮って貼り、1つずつ説明を書くのに時間がかかります。
この記事では、まず手順書を早く作るために先に決めておくことと、無料でできる作り方を説明します。そのあとで、操作を記録して画面写真と説明文の付いた手順書を自動で作る方法を、テマラボの「テマニュアル」で説明します。
1. 手順書づくりで時間がかかる所
パソコン操作の手順書を手で作ると、1つの手順ごとに、次の作業を繰り返すことになります。
- 操作の途中で手を止めて、画面写真を撮る
- Word などに貼り、大きさをそろえる
- 押す所に赤い枠や矢印を付ける
- 「◯◯をクリック」と説明を書く
- お客様の名前やメールアドレスが映っていれば、隠す
手順が20あれば、この作業も20回です。さらに、撮り忘れた画面があると、その操作をやり直して撮り直すことになります。早く作るには、この繰り返しを減らすことが一番効きます。
2. 作る前に決める3つのこと
書き始める前に、次の3つを決めておくと、書き直しが減ります。
| 誰が読むか | そのソフトを初めて使う新人か、慣れた人の確認用か。初めての人向けなら、ログインやメニューの開き方から書きます |
|---|---|
| どこまでできれば終わりか | 「請求書を1件登録して、PDF で保存できる」のように、終わりの状態を1文で決めます。手順書の題にもなります |
| 1つの手順に、1つの操作 | 「開いて、選んで、保存する」を1つの手順にまとめず、3つに分けます。読む人が、いまどこにいるかを見失いません |
3. 無料の作り方: 画面写真を撮って Word に貼る
特別なソフトがなくても、Windows に入っている機能と Word で手順書は作れます。
- Windows キー+Shift+S を押し、写したい範囲を選んで画面写真を撮ります(Snipping Tool)
- Word に貼り付けます。手順の番号と説明を、写真の上に書きます
- 押す所は、Word の「挿入」→「図形」で赤い四角を重ねます
- 隠したい所は、塗りつぶした図形を重ねます
- できたら、PDF で保存して配ります
手順が5〜10くらいの短い手順書なら、この方法で十分です。ただし、1章で書いた繰り返しは全部手作業のままです。手順が多い時、手順書を何本も作る時、画面が変わるたびに作り直す時は、時間がかかります。
Windows には、操作ごとの画面写真を自動で残す「ステップ記録ツール」もありましたが、Microsoft の一覧で非推奨とされています。詳しくはステップ記録ツールの代わりになる方法で説明しています。
4. 伝わる説明文の書き方
説明文は短く、読む人が画面と見比べて迷わない書き方にします。
- ボタンやメニューの名前は、画面の文字のまま、かぎかっこで: 「『保存』をクリック」。「保存ボタンを押下」のように言い換えると、画面の中で探しにくくなります
- 1文に1つの操作: 「『ファイル』を開き、『名前を付けて保存』を選び、場所を選んで保存」は3つの手順に分けます
- 入力する値は、例を書く: 「日付を入れる」ではなく「日付を 2026/10/27 の形で入れる」
- 操作の結果を書く: 「『登録』をクリックすると、一覧に新しい行が増えます」。読む人が、うまくいったかを確かめられます
- 迷いやすい所には理由を: 「ここで『下書き』を選ぶ(『送信』にすると取り消せないため)」
5. 個人情報とパスワードを手順書に残さない
手順書は社内で広く回り、外部の人に渡すこともあります。作る時に、次の2つを確かめてください。
- 画面に映ったお客様の情報: 名前・メールアドレス・電話番号が映った画面写真は、ぼかすか、試験用のデータに入れ替えてから撮ります
- パスワード: ログインの手順を書く時、パスワードを入れた後の画面や、説明文にパスワードを書かないようにします。「パスワードを入れる(各自のもの)」のように書きます
6. 操作を記録して、手順書を自動で作る手順
テマニュアルは、パソコンの操作を記録して、画面写真と説明文の付いた手順書を作る Windows 用のソフトです。1章の「撮る・貼る・説明を書く」を、記録の間に済ませます。
1. 「記録を始める」を押して、いつもどおり操作する
手順書にしたい操作の最初の画面を開いてから、「記録を始める」を押します。あとは、いつもどおり操作します。クリックするたびに、その瞬間の画面写真と、クリックした位置を残します。終わったら「記録を止める」を押します。
キーボードで打った文字の中身は記録しません。ログインの画面でパスワードを打っても、手順書には「文字を入力」という手順が残るだけなので、5章のパスワードの心配がありません。

2. 自動でできた手順と説明文を確かめる
記録を止めると、操作が1つずつの手順に分かれて並びます。押したボタンの周りの文字を読み取って、「『保存』をクリック」のような説明文が付いています。4章のコツに合わせて、入力する値の例や、操作の結果を書き足します。

3. 要らない手順を消し、隠す所をぼかす
操作を間違えた所や、記録しなくてよかった手順は消します。並べ替えや、手順の追加もできます。押す所に赤い枠・矢印・文字の注釈を足せます。
画面写真の中のメールアドレス・電話番号は、見つけてまとめてぼかせます。お客様の名前など、ほかに隠したい所は範囲を選んでぼかします。
4. Word・PDF などに書き出す
書き出しの形を、Word(.docx)・PDF・HTML(1つのファイル)・Markdown(画像つき)から選びます。表紙(題・作成者・日付)と目次を付けられます。社内のひな形に合わせたい時は、Word で書き出して書き足します。

記録の間に画面を動画でも録っておくと、手順ごとに、いちばん伝わる瞬間の写真を選び直せます。ドラッグやスクロールなど、クリック以外の手順も拾えます。動画は手順書を組み立てるための素材で、書き出すのは画面写真と説明文の手順書です。
7. 手順が変わった時の直し方
ソフトの画面が変わると、手順書も直す必要があります。Word で作った手順書は、変わった画面を撮り直して貼り替えます。テマニュアルで作った手順書は、変わった手順だけを足したり消したり、説明文を書き換えたりしてから、書き出し直します。変わった操作だけを記録し直すこともできます。記録し直した手順は手順書の最後に足されるので、「上へ」「下へ」で差し込みたい位置に動かします。手順書は「保存」で1つのファイル(.temanual)にしておくと、あとで開いて直せます。
製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから操作することもできます。「この手順書の説明文を、パソコンに慣れていない人向けに書き直して」と頼んで、説明文を整えられます(Claude に渡るのは手順の説明文と数だけで、画面写真は渡しません)。
テマニュアルの無料版は、全機能を使えます。書き出した手順書の画面写真には「テマラボ 無料版で作成」の透かしが入ります。まずは、いつもの業務の操作を1つ記録して、手順書になるかを確かめてみてください。
テマニュアルを無料版で試す
パソコンの操作を記録して、画面写真と説明文の付いた手順書を自動で作る Windows 用のソフトです。押したボタンの文字から説明文を作り、Word・PDF・HTML・Markdown に書き出せます。打った文字の中身は記録しません。ネットのマニュアル作成サービスと違い、画面写真をアップロードせずに使えます。製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから説明文を整えて書き出すこともできます。無料版でも全部の機能を試せます(書き出した手順書の画像に透かしが入ります)。
公開日: 2026-10-27 テマラボ