Windows のステップ記録ツールの代わりになる方法

操作ごとの画面写真と説明を残せた「ステップ記録ツール」が非推奨になりました。その事実と、代わりにどんな方法があり、何が違うのかを説明します。

Windows の「ステップ記録ツール」は、操作を記録すると、クリックごとの画面写真と「◯◯をクリック」という説明を自動で残してくれる道具でした。手順書の下書きや、不具合の様子を人に伝える時に使っていた方も多いと思います。

このステップ記録ツールは、Microsoft の一覧で非推奨とされています。この記事では、その事実と、代わりの方法ごとの違いを説明し、ステップ記録ツールと同じように「操作から画面写真つきの手順を残す」方法を、テマラボの「テマニュアル」で説明します。

1. ステップ記録ツールでできたこと

ステップ記録ツール(psr.exe)は、Windows に入っていた記録の道具です。「記録の開始」を押して操作すると、クリックなどの操作ごとに画面写真を撮り、「◯◯をクリック」のような説明を付けて残しました。記録はファイルにまとめて保存でき、人に送って見てもらえました。

手順が1つずつに分かれ、画面写真と説明が対になって残るので、手順書の下書きにも、不具合の再現手順を伝えるのにも向いていました。

2. 非推奨になった(Microsoft の一覧)

Microsoft の「Windows クライアントの非推奨機能」の一覧では、ステップ記録ツール(psr.exe)について、次のように書かれています(2026年10月27日に確認)。

非推奨の発表2023年11月
これから更新されなくなり、将来の Windows で削除される予定
代わりとして案内されているもの画面の録画に、Snipping Tool・Xbox Game Bar・Microsoft Clipchamp

非推奨は、すぐに使えなくなるという意味ではありません。ただ、更新されず、いずれ削除される予定の道具なので、これから手順書づくりの仕組みを決めるなら、代わりの方法を考えておく方が安心です。

出典: Windows クライアントの非推奨機能(Microsoft Learn)

3. 代わりの方法と、それぞれの違い

Microsoft が案内している代わりは、画面の録画です。ステップ記録ツールのように「手順ごとの画面写真と説明」が残るわけではありません。代わりの方法を、残る形で比べると次のようになります。

方法残る形向いている時・手間がかかる所
画面の録画(Snipping Tool・Xbox Game Bar・Clipchamp)動画操作の流れを見せたい時に向く。手順が1つずつに分かれず、説明の文も付かない。読む人が見たい所を探しにくい
画面写真を撮って Word に貼る画面写真と、手で書いた説明無料で、短い手順書なら十分。撮る・貼る・説明を書く・隠すを、手順の数だけ手で繰り返す
ネットのマニュアル作成サービスサービスの中の手順書会社でまとめて手順書を管理する時に向く。画面写真をサービスにアップロードする。料金や使える範囲はサービスごとに違う
テマニュアル(このあと説明)画面写真と、自動で付いた説明文の手順書(Word・PDF・HTML・Markdown)ステップ記録ツールと同じく、操作を記録するだけで手順に分かれる。画面写真はアップロードしない

4. 録画を手順書にする時の手間

録画で残した操作を手順書にするには、動画を少しずつ止めながら、手順の切れ目を探し、その瞬間を画面写真にして、説明を書くことになります。操作の時間より、手順書にする時間の方がかかることもあります。

録画は「流れを見せる」のには向いていますが、「3つ目の手順だけ確かめたい」という読み方には向きません。手順書として配るなら、手順ごとの画面写真と説明の形にしておく方が、読む人が楽です。

5. 操作を記録して、画面写真つきの手順書を作る手順

テマニュアルは、ステップ記録ツールと同じように、操作を記録して手順ごとの画面写真と説明文を残す Windows 用のソフトです。そのうえで、注釈・ぼかし・手順の並べ替えをして、Word・PDF・HTML・Markdown の手順書に書き出せます。

1. 記録を始めて、いつもどおり操作する

「記録を始める」のボタンか、ショートカットキーで記録を始め、手順書にしたい操作を行います。クリックするたびに、その瞬間の画面写真と、クリックした位置・窓の名前を残します。終わったら「記録を止める」を押します。

試験用の窓とテマラボのサイトを開き、画面の上に「記録中」の帯が出ている
記録しているところ(テマニュアルの実際の画面。記録したのは試験用の窓とテマラボのサイト、メールアドレスは架空です)

2. 手順と説明文を確かめて直す

記録を止めると、操作が1つずつの手順に分かれて並びます。押したボタンの周りの文字を読み取って、「『保存』をクリック」のような説明文が付きます。説明文の書き換え、手順の並べ替え・削除・追加ができます。

手順の写真の中のメールアドレスをぼかし、矢印を足したところ
手順の一覧と、ぼかし・矢印を足した写真(テマニュアルの実際の画面。記録したのは試験用の窓とテマラボのサイト、メールアドレスは架空です)

3. 録画も素材にして、写真を選び直す

記録の間、画面を動画でも録っておけます(切り替えでき、はじめはオン)。録画は、手順書を組み立てるための素材として使います。手順ごとにいちばん伝わる瞬間の写真を選び直したり、ドラッグ・スクロールなどクリック以外の手順を拾ったりできます。読み込みを待つ間は「画面が切り替わるまで待つ」の手順として残します。

書き出すのは、画面写真と説明文の手順書です。録った動画そのものは書き出しません。3章の録画とは、ここが違います。

4. 隠して、書き出す

画面写真の中のメールアドレス・電話番号は、見つけてまとめてぼかせます。ほかに隠したい所は、範囲を選んでぼかします。書き出しは、Word(.docx)・PDF・HTML(1つのファイル)・Markdown(画像つき)から選び、表紙と目次を付けられます。

6. 安心して記録するために

テマニュアルは、キーボードで打った文字の中身を記録しません。記録の途中でパスワードを打っても、手順書には「文字を入力」という手順が残るだけです。記録するキーは、Enter・Tab・Ctrl+S のような、手順として要るキーだけです。

ネットのマニュアル作成サービスと違い、画面写真をアップロードせずに手順書を作れます。社内のシステムの画面でも、記録してから、外に出す前にぼかしを確かめられます。

画面に表示されているものは、画面写真に写ります。お客様の情報などが映る画面を記録した時は、書き出す前にぼかしてください。

テマニュアルの無料版は、全機能を使えます。書き出した手順書の画面写真には「テマラボ 無料版で作成」の透かしが入ります。ステップ記録ツールで残していた操作を、一度テマニュアルで記録して、同じように使えるかを確かめてみてください。なお、ステップ記録ツールで保存した記録のファイルは、テマニュアルでは読み込めません。

テマニュアルを無料版で試す

パソコンの操作を記録して、画面写真と説明文の付いた手順書を自動で作る Windows 用のソフトです。押したボタンの文字から説明文を作り、Word・PDF・HTML・Markdown に書き出せます。打った文字の中身は記録しません。ネットのマニュアル作成サービスと違い、画面写真をアップロードせずに使えます。製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから説明文を整えて書き出すこともできます。無料版でも全部の機能を試せます(書き出した手順書の画像に透かしが入ります)。

無料版をダウンロード(Windows 10/11) テマニュアルの詳しい説明と料金

公開日: 2026-10-27 テマラボ