Claude に頼んで、PDF・スキャンの表をエクセルにする方法

Claude Code や Claude のデスクトップアプリに頼むだけで、フォルダの中の請求書や明細の表をまとめてエクセルにする手順です。変換はテマラボの「テマセル」の製品版が行い、表の中身は AI に渡しません。

「このフォルダの請求書の表を、全部エクセルにして」。Claude にそう頼むだけで、PDF やスキャンした PDF の表がエクセルになると、毎月の打ち直しの手間が減ります。ただ、請求書や明細を AI に読ませるのは気が引ける、という方も多いと思います。

この記事では、テマラボの「テマセル」を Claude Code・Claude のデスクトップアプリにつないで、PDF・スキャンの表をエクセル(xlsx)や CSV にする手順を説明します。表の読み取りと書き出しはテマセルが行い、Claude に返すのはファイルの場所と件数などだけです。

製品版は、お手元の Claude Code や Claude のデスクトップアプリから操作できます。「このフォルダの請求書の表を、全部エクセルにして」と頼むだけで、テマセルが立ち上がって作業します。書類をネットに上げずに変換するので、社外秘の帳票でも使えます。AI からの変換・書き出しは製品版の機能で、無料版では登録と接続の確認までです(くわしくは6章)。

1. しくみ(表の中身は AI に渡さない)

テマセルは、PDF(文字のあるもの・スキャンしたもの)と写真の表を読み取って、エクセル・CSV に書き出す Windows 用のソフトです。MCP という、AI とソフトをつなぐ仕組みで、Claude から操作できます。

  • Claude は、どのファイルを・どこに・どの形で書き出すかをテマセルに伝えるだけです
  • 読み取りと書き出しは、テマセルが行います。ネットの変換サービスと違い、書類をアップロードしません
  • テマセルから Claude に返すのは、ファイルの場所・ページ数・表の数・確かめが必要なセルの数などだけで、表の中身(セルの文字)は返しません
  • テマセルには、ファイルを外に送る機能も、消す機能もありません。同じ名前のファイルがある時は、上書きせずに止まります

ただし、できあがったエクセルを Claude に読ませると、その中身は Claude に渡ります。中身を渡したくない時は、「中身は読まずに、作ったファイルの場所だけ教えて」と頼んでください。

2. 登録する(はじめに1回だけ)

先にテマセルをインストールします(登録と接続の確認までは無料版でできます。変換を頼むには、製品版のライセンスキーの登録が要ります)。テマセルのメニューの「ヘルプ」→「AI から使う(Claude に登録)…」を開くと、その PC に合わせた登録の方法が出て、コピーのボタンで写せます。

Claude Code の場合(デスクトップアプリの「コード」のタブも同じ)は、ターミナル(PowerShell など)で次の1行を実行します。<ユーザー名> は Windows のユーザー名です。「AI から使う」の画面には、そのまま使える1行が出ます。

claude mcp add --scope user temasel -- "C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\TemaSel\TemaSel.exe" --mcp

claude mcp list で temasel が「Connected」になっていれば使えます。

Claude のデスクトップアプリの「チャット」のタブの場合は、設定の JSON に書きます。

  1. Claude のデスクトップアプリで「設定」→「開発者」→「構成を編集」を押し、claude_desktop_config.json を開きます
  2. テマセルの「AI から使う」の画面の「設定の JSON をコピー」で写した中身を貼って保存します。すでに mcpServers がある時は、その中に "temasel": { … } の部分だけを足します
  3. Claude のデスクトップアプリを終了して、開き直します
{
  "mcpServers": {
    "temasel": {
      "command": "C:\\Users\\<ユーザー名>\\AppData\\Local\\Programs\\TemaSel\\TemaSel.exe",
      "args": ["--mcp"]
    }
  }
}

3. 頼み方の例

ふだんの言葉で頼みます。ファイルやフォルダは、C:\ から始まる場所を書くか、エクスプローラーでパスをコピーして貼ります。

  • 「C:\Users\…\Documents\請求書 の請求書を全部エクセルにして、同じ場所の エクセル フォルダに置いて」
  • 「この見積書の PDF を CSV(シフト JIS)にして。1〜3 ページだけでいい」
  • 「このフォルダの明細を1つのエクセルにまとめて。ファイルごとにシートを分けて」
  • 「この PDF にいくつ表があるか調べて」

書き出す先に .xlsx や .csv で終わる名前を指定すると、そのファイルを作ります。フォルダを指定すると、書類ごとに「元の名前.xlsx」を作ります。

4. 画面で見える様子

テマセルが閉じていても、自動で開きます。画面の上に青い帯が出て、「AI が操作中:請求書フォルダの12件を変換しています(5/12)」のように進み具合が出ます。ファイルが順に読み込まれ、表が埋まっていく様子をそのまま見られます。

Claude から頼まれたテマセルが、6件のスキャンした PDF を順に読み取っている画面。上に「AI が操作中」の帯と「止める」ボタン
Claude から頼まれて読み取っているところ(テマセルの実際の画面。帳票は試験用に作った架空のものです)

途中でやめたい時は、帯の右の「止める」を押します。その場で止まり、Claude には「利用者が止めた」と伝わって、何も書き出しません。続けてほしい時は Claude に「続けて」と頼むと、読み取りが済んだ書類はもう一度読み取らずに使います。画面を開かずに処理してほしい時は、「画面は開かずに」と頼みます。

終わると、Claude から変換した件数と、確かめが必要なセルの数が伝わります。テマラボの PC で Claude Code から頼んだ時は、3件で約66秒でした(目安です。Claude のやりとりの時間を含み、書類と PC によって変わります)。

5. 確かめが必要なセルを直す

スキャンや FAX の小さい文字は、読み違えることがあります。テマセルは、文字の読み取りの自信が低いセルを、画面で薄い赤にします。Claude からも「確かめが必要なセルが3個あります」のように伝わります。

  1. テマセルの「確かめて直す」の画面を開きます。左に元のページ、右に読み取った表が並びます
  2. 薄い赤のセルを選ぶと、元のページの同じ所に色が付きます。見比べて、違っていればダブルクリックで直します
  3. 列や行がずれている時は、「列を分ける」「右の列とつなぐ」「下の行とつなぐ」で直します
  4. 「書き出す」で、エクセル・CSV を書き出し直します

色の付いていないセルが必ず正しいわけではありません。金額・日付・名前など大事な所は、書き出す前にひととおり元のページと見比べてください。

6. 無料版と製品版の違い

AI(Claude・コマンド)からの変換・書き出しは、製品版の機能です。無料版でも、登録と接続の確認、ファイルの下見(ページ数・表の数)まではできます。無料版で変換を頼むと、Claude から「AI からの変換は製品版の機能です」と伝わります。

無料版でも、テマセルの画面では全機能を試せます(エクセル・CSV への書き出しとコピーは、1回あたり表のあるページを合計3ページまで)。お手元の帳票で読み取りの具合を確かめてから、製品版をお選びください。

製品版は、ページ数・ファイル数の制限がありません。MCP に対応したほかの AI ツールでも動く場合があります(動作は Claude で確かめています)。ライセンスキーの登録は、テマセルの画面の「ライセンス…」で行います(Claude からは登録しません)。Claude Code・Claude のデスクトップアプリは別にご用意ください。Claude の利用料は、テマセルの料金に含まれません。

手書きの文字と縦書きのセルは読み取れません。開くのにパスワードが要る PDF も扱えません。詳しい手順とコマンド(temasel.cmd)の使い方は、操作説明書(PDF)の10章で説明しています。

テマセルを無料版で試す

PDF・スキャンした PDF・写真の表を読み取って、エクセル(xlsx)と CSV に変換する Windows 用のソフトです。元のページと見比べて直せる画面つきで、何十枚でもまとめて変換できます。ネットの変換サービスと違い、書類をアップロードせずに使えます。製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから操作することもできます。無料版でも画面で全部の機能を試せます(書き出しは1回あたり表のあるページを合計3ページまで)。

無料版をダウンロード(Windows 10/11) テマセルの詳しい説明と料金

公開日: 2026-10-26 テマラボ