Claude に配信・講座の長い動画から縦のショートを作ってもらう方法
Claude Code や Claude のデスクトップアプリに時刻を伝えて、自分の配信・ポッドキャスト・講座の長い録画から、話している人の顔を追う字幕つきの縦のショートを書き出す手順です。切り出し・字幕・書き出しは、テマラボの動画ソフト「テマショート」の製品版が行います。
1時間の配信や講座の録画から、30秒〜1分の縦のショートを何本か作りたい。けれど、動画編集ソフトで区間を切り出し、縦の枠を人に合わせて動かし、字幕を付けて書き出すのは、1本ごとに手間がかかります。この記事では、Claude に「この録画の 0:05〜0:15 と 0:30〜0:40 を、字幕つきの縦のショートにして」と頼んで、まとめて作ってもらう方法を説明します。
使うのは、テマラボの動画ソフト「テマショート」です。製品版は、お手元の Claude Code や Claude のデスクトップアプリから操作できます。時刻を伝えて頼むだけで、テマショートが立ち上がって作業します。AI からのショートの切り出し・文字起こし・書き出しは製品版の機能で、無料版では登録と接続の確認、動画の下見までです(くわしくは7章)。
使うのは、ご自分の配信・ポッドキャスト・講座・講演など、使ってよい動画にしてください。ほかの人の動画の切り抜きには、権利を持つ人の許可が要ります。
1. しくみ(頼むのは Claude、切り出して書き出すのはテマショート)
MCP という、AI とソフトをつなぐ仕組みで Claude とテマショートをつなぎます。Claude は頼まれた内容から、動画の場所・区間・表示の形などをテマショートに伝えます。顔を探して縦の枠を決め、話を字幕にして、縦の動画を書き出すのはテマショートです。
Claude から使える道具は次の5つです。
- make_shorts(ショートを作る): 区間を指定して、縦のショートを書き出します。表示の形は「1人を追う(follow)」「2人を上下に(stack)」「全体を収める(fit)」。話している人に枠を切り替える、字幕、無音のカット、字幕のファイル(.srt)にも対応します
- transcribe_video(文字にする): 動画の話を、時刻つきの .srt にします
- export_shorts(保存したショートを書き出す): テマショートの画面で作って直したショートを書き出します
- inspect_video(動画を調べる): 長さ・大きさ・音声があるかなどを調べます
- license_status(ライセンスの状態): 製品版か無料版かを確かめます
字幕は、話す言語を「自動」「日本語」「英語」「中国語」から選べます。英語の番組なら「英語の番組です」と添えて頼めます。
2. 登録する(はじめに1回だけ)
先にテマショートをインストールします(登録と接続の確認までは無料版でできます。ショートの切り出しを頼むには、製品版のライセンスキーの登録が要ります)。テマショートのメニューの「ヘルプ」→「AI から使う(Claude に登録)…」を開くと、その PC に合わせた登録の方法が出て、コピーのボタンで写せます。
Claude Code の場合(デスクトップアプリの「コード」のタブも同じ)は、ターミナル(PowerShell など)で次の1行を実行します。<ユーザー名> は Windows のユーザー名です。「AI から使う」の画面には、そのまま使える1行が出ます。
claude mcp add --scope user temashort -- "C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\TemaShort\TemaShort.exe" --mcp
claude mcp list で temashort が「Connected」になっていれば使えます。
Claude のデスクトップアプリの「チャット」のタブの場合は、設定の JSON に書きます。
- Claude のデスクトップアプリで「設定」→「開発者」→「構成を編集」を押し、
claude_desktop_config.jsonを開きます - テマショートの「AI から使う」の画面の「設定の JSON をコピー」で写した中身を貼って保存します。すでに
mcpServersがある時は、その中に"temashort": { … }の部分だけを足します - Claude のデスクトップアプリを終了して、開き直します
{
"mcpServers": {
"temashort": {
"command": "C:\\Users\\<ユーザー名>\\AppData\\Local\\Programs\\TemaShort\\TemaShort.exe",
"args": ["--mcp"]
}
}
}
「AI から使う」の画面の「拡張のファイルを保存…」で作る temashort.mcpb をダブルクリックして入れる方法もあります。
3. 頼み方の例
ふだんの言葉で頼みます。動画の場所(C:\Users\…\Videos\配信.mp4 など)と、ショートにする時刻、書き出す場所があればそれも書きます。時刻は「12:30」「1:02:03」のように書けます。
- 「
C:\…\配信.mp4の 0:05〜0:15 と 0:30〜0:40 を、字幕つきの縦のショートにして」(いちばんよく使う頼み方です) - 「このポッドキャストの 3:10〜4:00 を、話している人に切り替えながら縦にして。英語の番組です」
- 「この講座の動画の 5:00〜5:45 を、上に『見積もりのコツ』とタイトルを入れてショートにして」
- 「この2人の対談の 20:00〜21:00 を、2人を上下に並べた縦の動画にして」
- 「話していない間を詰めて、字幕のファイル(.srt)も一緒に書き出して」
- 「この動画の長さを教えて」(下見。無料版でも使えます)
書き出す名前は「元の名前_short_01.mp4」「…_02.mp4」…です。書き出す先のフォルダを指定するとその中に、指定しない時は元の動画と同じフォルダに作ります。同じ名前のファイルがある時は、始める前に止まり、Claude が「上書きしてよいですか」と聞いてきます。元の動画は書き換えません。
4. ショートにする所を Claude に選んでもらう
長い録画で、どこをショートにするか決まっていない時は、Claude に選んでもらうこともできます。
- 「この配信の 30分〜60分の話を文字にして、文も見せて」と頼みます。テマショートが話を時刻つきの字幕にし(transcribe_video)、文を Claude に返します
- 「ショートに向いていそうな所を3つ選んで、理由も教えて」と頼みます
- 選ばれた所でよければ、「その3つを字幕つきの縦のショートにして」と頼みます
この頼み方では、字幕の文(話の中身)が Claude(AI のサービス)に渡ります。人に見せられない話の時は、ご自分で時刻を決めて、3章の頼み方をしてください。
5. 画面で見える様子と、止め方
テマショートが閉じていても、自動で開きます。画面の上に青い帯が出て、「AI が操作中:配信の録画.mp4 のショート 2 本を作っています」のように進み具合が出ます。ショートが作業に足され、枠の段で顔の解析が進み、字幕の段で文字起こしが進み、書き出しの段で1本ずつ書き出されていきます。



途中でやめたい時は、帯の右の「止める」を押します。その場で止まり、Claude には「利用者が止めた」と伝わります。書き出しは途中の名前(.part)で書いてから最後に名前を付けるので、止めた時は、できた分も含めて何も残りません。終わった後もショートは作業に残るので、枠や字幕を画面で直して、書き出し直せます。画面を開かずに処理してほしい時は、「画面は開かずに」と頼みます。
6. 試しに頼んでみた結果と、動画の中身が AI に渡る場合
開発の試験で、本物の Claude Code に「0:05〜0:15 と 0:30〜0:40 を字幕つきの縦のショートにして」と頼むと、2本(1080×1920・10秒)を 107秒で書き出しました。かかる時間は PC の性能と動画によって変わります。初めて字幕を作る時だけ、文字起こしのデータのダウンロードが入ります。
英語・中国語の字幕も、試験用に作った合成音声で確かめています。英語の単語の誤り率は平均 2.3%(4本)、英語の2人の会議は 0%(話者も2人とも正しく分かれました)、中国語(1人)の文字の誤り率は 0% で、言語の「自動」でも正しく見分けました。実際の録画では、声・雑音・話し方によって誤りが増えるので、書き出す前に字幕を見直してください。
テマショートから Claude に返すのは、書き出したファイルの場所・区間・長さ・字幕の数だけです。字幕の文や映像は、ふだんは Claude に渡しません。ただし、次の時は動画の中身が Claude(AI のサービス)に渡ります。
- 「話を文字にして、文も見せて」のように、文を見るようはっきり頼んだ時(4章。字幕の文を返します)
- 「仕上がりも見て確かめて」と頼んだ時(ショートの真ん中のこまの小さな画像を、4本まで返します)
- 書き出した動画や字幕のファイル(.srt)を、Claude に開かせて読ませた時
人に見せられない話・映像の時は、中身を見る頼み方はしないでください。テマショートには、ファイルを外に送る機能も、消す機能もありません。
7. 無料版と製品版の違い
AI(Claude・コマンド)からのショートの切り出し・文字起こし・書き出しは、製品版の機能です。無料版でも、登録と接続の確認、ライセンスの状態、動画の下見(長さ・大きさ・音声があるか)まではできます。無料版で切り出しを頼むと、何も読まず、画面も開かずに止まり、Claude から次のように伝わります。
「AI からのショートの切り出し・文字起こし・書き出しは製品版の機能です。画面からは無料版でも全部の機能を試せます(書き出したショートには透かしが入ります)」
テマショートの画面からは、無料版でもすべての機能を試せます。お手元の録画で、顔の追い方と字幕の出来を確かめてから、製品版をお選びください。
MCP に対応したほかの AI ツールでも動く場合があります(動作は Claude で確かめています)。ライセンスキーの登録は、テマショートの画面の「ヘルプ」→「ライセンス…」で行います(Claude からは登録しません)。Claude Code・Claude のデスクトップアプリは別にご用意ください。Claude の利用料は、テマショートの料金に含まれません。Claude に返る結果の文は、テマショートの表示の言語(日本語・英語・中国語)で出ます。
コマンド(TemaShort.exe --cli・temashort.cmd)の使い方と、うまくいかない時の確かめ方は、操作説明書(PDF)の16章で説明しています。画面から区間を選んで作る手順は、切り抜き動画の作り方(長い録画から縦のショートを何本も作る)をご覧ください。
テマショートを無料版で試す
何人も映る横の動画から、選んだ人の顔を追う縦のショート動画を作る Windows 用のソフトです。映っていない所は自動でカットし、字幕も自動で付けます。何本作っても月額は同じです。製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから操作することもできます。無料版でも全部の機能を試せます(書き出した動画に透かしが入ります)。
公開日: 2026-10-27 テマラボ