動画のノイズ除去のやり方
撮った動画を見返したら、話している後ろでずっと「サー」「ゴー」と鳴っている。エアコンやパソコンのファンの音が、思ったより大きく入っていた。そんな時に、動画の雑音を減らして声を聞きやすくする手順です。
| できること | 動画の音声のうち、エアコン・パソコンのファン・冷蔵庫などの「ずっと鳴っている雑音」を減らす(弱・中・強の3段階)。低い「ゴー」という音を切る、声をはっきりさせる調整も |
|---|---|
| 使うソフト | テマカット(無音カット・自動字幕・顔の加工・モザイクができる動画編集ソフト) |
| 料金 | 月額1,980円・年額19,800円・買い切り99,800円(税込) |
| 無料版の範囲 | 画面からは全部の機能を試せます。書き出した動画には透かしが入ります |
| 動く環境 | Windows 10 / 11(64ビット)。メモリ 8GB 以上(4K 動画は 16GB 以上を推奨) |
お店や自宅の部屋で撮った解説の動画を見返すと、声の後ろでずっと「サー」という音が鳴っていることがあります。撮っている時は気にならなかったのに、イヤホンで聞くとはっきり分かる。エアコンを切って撮り直すのは大変です。
こういう、ずっと同じ調子で鳴っている雑音は、動画編集ソフトのノイズ除去でかなり減らせます。この記事では、テマラボの動画編集ソフト「テマカット」で動画のノイズを減らす手順と、強さの選び方、消えない音、無料でできるほかの方法を説明します。
1. 結論: ずっと鳴っている雑音は減らせる。強さは「弱」から
ノイズ除去で減らしやすいのは、同じ調子でずっと鳴っている音です。反対に、急に鳴る音や人の声は、ノイズ除去では消えません。
| 音の種類 | ノイズ除去で | 代わりの手 |
|---|---|---|
| エアコン・パソコンのファン・冷蔵庫の「サー」「ブーン」 | 減らしやすい | - |
| 低い「ゴー」という音(空調・車の走る音・机に響く音) | 少し減る | 「低音カット」を足す |
| 車のクラクション・ドアの音・物を落とした音 | 消えない | その所をカットする |
| 後ろの人の話し声・テレビ・BGM | 消えない | 撮り直すか、その所をカットする |
| 部屋の反響(お風呂のような響き) | 消えない | 撮る時にマイクを口に近づける |
強さは、強くするほど雑音は減りますが、声も削られて、こもったり水の中で話しているような音になったりします。まず「弱」で聞いて、足りなければ「中」にするのが失敗しにくい順番です。
2. 動画のノイズを減らす手順
- テマカットで動画を読み込む:新しいプロジェクトを作り、動画をタイムラインに置きます
- 動画のクリップを選ぶ:タイムラインの動画(V1)をクリックします。無音カットなどでクリップがいくつにも分かれている時は、Ctrl+A ですべて選びます。選んだ全部に同じ設定が入ります
- 右の「音声」で「ノイズ除去」を選ぶ:右の設定(インスペクター)の下の方にある「音声」の欄で、「ノイズ除去」を「オフ」から「弱」に変えます
- 低い「ゴー」が気になる時は「声の強調 EQ」も:同じ欄の「声の強調 EQ」で「低音カット」を選びます。声がこもって聞こえる時は「こもり除去」、声を前に出したい時は「声をはっきり」です
- 30秒だけ書き出して聞く:ノイズ除去は書き出す時にかかるので、編集画面の再生では音が変わりません。声と雑音が入っている所の始まりで I キー、終わりで O キーを押し、「書き出し」→「動画を書き出し…」(Ctrl+E)で、範囲を「イン点〜アウト点」、形式は「動画(MP4)」のまま書き出します。無料版は映像に透かしが入りますが、音はそのままなので聞き比べに使えます
- イヤホンで聞いて、強さを決める:雑音が残っていれば「中」に、声がこもっていれば「弱」に戻して、もう一度30秒だけ書き出します
- 全体を動画で書き出す:強さが決まったら、範囲を「全体」に戻して書き出します


「声の強調 EQ」は、編集画面の再生にもすぐ反映されます。プレビューの下の「声の加工OFF」にチェックを入れると、かける前の音と聞き比べられます。ノイズ除去と「自動平準化」は書き出す時だけかかるので、この方法では聞き比べられません。
書き出しの「-14 LUFS(YouTube 基準)に正規化する」にチェックが入っていると、動画全体の音の大きさを YouTube でよく使われる大きさにそろえます。音割れを防ぐ仕組み(リミッター)も、書き出す時は必ずかかります。
3. よくある失敗
- ノイズ除去を選んだのに、再生しても音が変わらない:ノイズ除去は書き出す時にかかります。設定の横にも「書き出し時に適用」と出ています。書き出したファイルで確かめてください
- 「強」にしたら、声がロボットのようになった:雑音と一緒に声の一部も削れています。「中」か「弱」に下げてください。雑音が少し残るくらいのほうが、聞く人には自然に聞こえます
- 一部のクリップだけ雑音が残っている:無音カットの後でクリップが分かれていると、選んだクリップにしか設定が入りません。Ctrl+A ですべて選んでから、もう一度「弱」や「中」を選び直します
- 無音カットで「間」がうまく見つからない:雑音が大きいと、話していない所も「音がある」と判断されることがあります。無音カットは元の音で調べるので、ノイズ除去をかけても変わりません。「自動カット」の「無音のしきい値」を少し上げて(はじめの -35dB を -30dB にするなど)、もう一度「無音を検出」を押してください
- 声が小さいまま:ノイズ除去は声を大きくしません。「ノーマライズ(-16 LUFS にそろえる)」を押すか、「ゲイン」で上げます。話す時の声の大きさのばらつきは「自動平準化」でならせます
4. ソフトを買わずに無料で減らす方法
- 撮る前に、音のもとを止める・マイクを近づける:いちばん効きます。エアコン・扇風機・空気清浄機を撮る間だけ止める、スマホやマイクを口から30cm 以内に置く。あとから消すより、入らないようにするほうが声は自然です
- Microsoft の「Clipchamp」のノイズ抑制:Windows 11 に最初から入っている動画編集アプリ Clipchamp には、雑音を減らす「ノイズ抑制」があり、無料で使えます。動画の音声を切り離してから、音声のクリップでオンにします(Microsoft の説明)。強さは選べず、オンかオフです
- 無料の音声ソフト「Audacity」のノイズの低減:雑音だけが鳴っている所を数秒選んで「ノイズの特徴」を覚えさせてから、全体にかけます。強さを細かく決められて効き目も高いですが、動画から音声を取り出し、加工した音声を動画に戻す手間がかかります
1本だけ、たまに直すなら、これで足ります。毎回の動画で雑音を減らしたい、間のカットや字幕も一緒に済ませたい、という時は、次の方法が早いです。
5. テマカットなら、間のカットと字幕も一緒に
テマカットでは、ノイズ除去を音声の設定の1つとして選ぶだけなので、音声を取り出したり戻したりする手間がありません。同じ画面で、しゃべり動画によくある作業もまとめて済みます。
- 話していない「間」をまとめてカット:「自動編集」の「自動カット」で、無音の所を見つけてまとめて詰めます(やり方)
- 話した言葉から字幕を自動で:文字起こしをして、そのまま字幕にします(やり方)
- 声の大きさをそろえる:ノーマライズ・自動平準化・コンプレッサーで、小さい声と大きい声の差を縮めます
- 動画をアップロードしなくていい:ネットの雑音除去サービスと違い、動画を外に上げずに加工できます
まずは無料版で、お手元の動画を30秒だけ書き出して、ノイズ除去の「弱」と「中」を聞き比べてみてください。下のボタンからダウンロードできます。
6. よくある質問
無料版でもノイズ除去を試せますか?
試せます。画面から使える編集の機能は、無料版も製品版も同じです。動画で書き出して聞き比べてください。無料版で書き出した動画は映像に透かしが入りますが、音はそのままです。音声だけ(WAV・MP3)の書き出しは製品版の機能です。
話し声や BGM も消せますか?
消せません。テマカットのノイズ除去は、エアコンやファンのように同じ調子で鳴り続ける音を減らすものです。後ろの人の声・テレビ・BGM・急に鳴る音は残ります。そういう所はカットするか、撮り直してください。
強さは「弱・中・強」のほかに細かく決められますか?
決められません。3段階から選びます。低い音だけを切りたい時は、「声の強調 EQ」の「低音カット」と組み合わせてください。
元の動画の音は書き換わりますか?
書き換わりません。テマカットは元の動画に手を加えず、書き出す時に新しいファイルを作ります。設定はあとから「オフ」に戻せます。
動画はネットに送られますか?
送られません。ノイズ除去もカットも字幕づくりも、お使いの PC で処理します。インターネットにつなぐのは、文字起こしのデータの初回のダウンロード、ライセンスの認証、更新の確認の時だけです。
Mac やスマホでも使えますか?
使えません。テマカットは Windows 10 / 11(64ビット)のソフトです。
テマカットを無料版で試す
動画の顔加工・無音カット・自動字幕・モザイクができる Windows 用の動画編集ソフトです。製品版は、Claude Code や Claude のデスクトップアプリから操作することもできます。無料版でも全部の機能を試せます(書き出した動画に透かしが入ります)。
公開日: 2026-11-04 テマラボ